千葉県八千代市勝田台の債務整理事情|管轄の裁判所と弁護士依頼
駅などの名称から、「勝田台」という地名を聞いたことがある人は多いかもしれません。
この記事では、勝田台についての簡単な説明と、勝田台における債務整理について解説します。
このコラムの目次
1.勝田台について
勝田台とは千葉県北西部、葛南地域にある「八千代市」の中の地名です。
八千代市内で「勝田台」と呼ばれるのは基本的に「勝田台一丁目」から「勝田台七丁目」までで、その範囲の人口は平成29年末で11,791人です。
勝田台には京成線の「勝田台」駅および東葉高速線「東葉勝田台」駅があります。どの路線でも都内までの所要時間は1時間強ほどです。
東葉高速線は東京メトロ東西線に乗り入れていることもあり、首都圏にお住まいの方は勝田台について詳しく知らない人でも「東葉勝田台行き」などという言葉は耳に残っているかもしれません。
2.八千代市勝田台を管轄する裁判所
民事訴訟や自己破産・個人再生などの裁判所を通す手続は、どこの裁判所でもできるというわけではありません。当事者の住所地によって管轄裁判所が決まっています。
八千代市勝田台の管轄裁判所は「千葉地方裁判所」です。支部などではなく、「本庁」と呼ばれる県内で一番大きな裁判所です。
八千代市以外に千葉市、習志野市、市原市も管轄に入っています。
千葉地方裁判所の本庁が管轄する人口は
- 千葉市:約975,000人
- 習志野市:約172,000人
- 市原市:約277,000人
- 八千代市:約197,000人
この4つの市の人口を合計すると約162万人ですので、千葉地方裁判所の本庁が非常に多くの人口をカバーしていることがわかります。
なお、千葉県内には「本庁」を含めて8つの地方裁判所(本庁以外は「支部」で、それぞれ簡易裁判所も併設)があり、それ以外に3つの簡易裁判所が別途ある、という形になっています。
千葉地方裁判所の本庁はJRの千葉駅より徒歩15分、京成千葉線の千葉中央駅からは徒歩8分。県庁のすぐそばに位置しています。
勝田台から千葉地裁までは1時間ほどで着きますから、債務整理などで裁判所に行くことになっても、大きな負担はなさそうです。
3.勝田台を管轄している裁判所の債務整理
勝田台や八千代市に住んでいる人が裁判所を通じた債務整理手続(自己破産・個人再生など)を行おうと考える場合、千葉地方裁判所が管轄となります。
債務整理手続は書類や予納金などいろいろな準備をする必要がありますが、裁判所によって提出する郵便切手や予納金の額が異なります。
ここでは、八千代市勝田台を管轄している千葉地方裁判所の運用について、自己破産と個人再生に分けてまとめました。
(※運用が変わることもありますから、申立前には直接裁判所に確認をした方が確実です。)
(1) 八千代市勝田台を管轄する裁判所(千葉地方裁判所)の自己破産の運用
「自己破産」とは簡単に言うと「裁判所での手続を通じて借金をゼロにすること」です。
当然「自己破産したいです」とただ言うだけでは手続を進められません。
- 必要書類一式
- 郵便切手(予納郵券)
- 収入印紙(申立手数料のようなもの)
- 予納金(官報広告費用など)
これらを準備し、一式を裁判所へ提出することが必要です。
①自己破産の費用
自然人(個人)の自己破産は多くの場合、財産の状況などによって「同時廃止」もしくは「少額管財」のいずれかの種類に分類されます。
ここではその2つに絞って費用について説明します。
八千代市勝田台を管轄する千葉地方裁判所での自己破産手続に必要な費用は
- 収入印紙:いずれの場合も1,500円分
- 予納郵券:1,230円分(同時廃止の場合)、3,750円分(少額管財の場合)
- 予納金:10,584円(同時廃止の場合 官報広告費用)、216,550円(少額管財の場合 官報広告費用+管財人費用)
となっています。弁護士へ依頼する場合は別途弁護士費用が必要です。
②破産審尋(申し立て後の審尋)
場合によっては裁判所から「詳しい話を聞かせて欲しい」と言われて呼び出されることがあり、それは「審尋」と呼ばれます。
千葉地方裁判所の場合、代理人がついている場合でも、代理人だけではなく本人が一緒に行く必要があります。
(2) 八千代市勝田台を管轄する裁判所(千葉地方裁判所)の個人再生の運用
自己破産が「借金をゼロにする手続」であるのに対し、個人再生は「裁判所での手続を通じて借金を『大幅に減らす』こと」です。
自己破産とは異なり、愛着のあるマイホームを手放したり、資格制限によって職を辞したりする必要はありませんし、何より任意整理よりもかなり大幅な減額ができる点が大きな特徴です。
①個人再生に必要な費用
八千代市勝田台の管轄裁判所(千葉地方裁判所)で個人再生手続をする際、必要な費用は
- 収入印紙:10,000円分
- 予納郵券:4,200円分
- 予納金:12,268円(官報広告費用)
- 再生委員報酬:200,000円(申立代理人が付いていない場合に必要)
となっています。自己破産同様、弁護士へ依頼する場合は別途弁護士費用が必要です。
②個人再生申立後の審尋
自己破産と同じく「必要であれば行う」という形になっています。申立代理人をつけず個人再生委員が選任される場合は、その委員との面談が審尋に代わることもあります。
4.勝田台、千葉県で債務整理を検討する場合は弁護士へ相談を
借金の話はなかなか知人や友人にはしにくいものです。専門的な知識がない人からの中途半端なアドバイスを聞いてしまったために債務整理に支障が出てしまった、というケースも残念ながら見られます。
そのようなことを防ぐため、借金でお困りの方や債務整理を具体的に検討されている方は、専門家である弁護士へ相談することをおすすめします。
泉総合法律事務所は、勝田台の事務所を含め、千葉県、神奈川県、埼玉県、東京都と、首都圏全体に多くの支店を展開しております。
「地元の法律事務所へ入っていくのを知人に見られたら恥ずかしい…」などという方は、別拠点でのご相談ももちろん可能です。
地元のことをよく知っている弁護士に、ご自身の債務整理の悩みを相談して見てください。
八千代市、船橋市、習志野市、佐倉市、印西市、白井市、京成本線や東葉高速線沿線にお住まい、お勤めの方は、泉総合法律事務所八千代勝田台支店に是非ご相談ください。
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